ドイ・インタノンby UTMB 2022 ~④レース中盤

■ 中盤戦
登ってきたロードを途中まで戻り、脇道のトレイルに入りドイインタノンを下ります。
これが標高2100m分を一気に下るという中々のハードプレイ。
これと分かるトレイルは少なく、急な下りが続く。
絶対「今回のために作りました」的なトレイル。
マークがあるので道に迷うことはないが、とにかく長い。
急坂で踏ん張る場面が多いから、ここで随分と疲労をためてしまった。
そのせいか、2度ほど転倒。左胸を強打。その後、左胸がずっと痛かった。
左胸は当然心臓がある側なので、打ち身とはわかっていても痛いと不安になる。

※ この痛みは1ヵ月経った今でも痛い。起き上がると痛い。クシャミすると痛い。咳すると痛い。おそらく肋骨にひびが入っているんじゃあないだろうか。

外国、特に熱帯地域の山中には得体のしれない野生動物がいそう、と勝手に想像している。
巨大凶暴ネズミとかカラフルな毒蛇とか。
夜中一人でいることが多かったので、恐々進んでいたが、幸いにも?特に出会った動物はいなかった。

道中であった動物と言えば、犬多数、水牛、牛、豚、やせたニワトリ。まぁ家畜ですね。

ただ、恐々進んでいたので、山中に点在する畑?を管理するための小屋(だと思われる)の近くに設置されたプラスチックの水道管から漏れる水の音に何度も驚かされた。
夜中の山中から聞こえてくる「ブシュ!ブシュ!」とか「ビュー!ビュー!」というナゾの音。
そのうち水道管の水漏れと分かるのだが、どうしても驚いてしまう。
(水漏れの音だよね?違うと怖いから、そう思うことにしています)

■ 最大のトラブル発生
そのうち足の裏が痛みだす。シューズに小石でも入ったかな?
次のエイドで取り除こう。
だけど面倒なので、随分と時間がたってからシューズを脱いで確認してみた。
砂利のようなものはあるが、これと分かるような小石が入り込んでいるわけではなさそう。
それにしては、その後も痛みは続く‥。
う~ん、ひょっとして“マメ”が出来たんじゃないだろうか‥。
そう言えば、痛みが段々と広がっていっているし~っ。
度重なる渡渉と、湿気で足裏にマメができたらしい。
足を出すたびに痛むからずっと気になる。
ペースも上がらない。これはピンチだ。
そして、後半に差し掛かるころ、もう片方の足にもマメができた。
どちらも足裏全体まで広がるほどの大きさまで育ってしまった。
痛みで走れないほどではないが、痛いことに変わりはない。
地面に斜度があると足の皮がずれるような感覚が気持ち悪いし何より気になって仕方がない。

今回は意外なほど集中できていたが、マメが気になり集中力も散漫になってきた。