島田大井川マラソン2023 ~良かったようなそうでないような

島田大井川マラソンに参加。
タイムは3:00:41。
自信は全くなかったので、その割には、といった結果。どうせならサブ3になれればよかったけど。

■ 大会前
10月初旬にフォームの変更を意識し始めて約3週間。
カラダの動きはぎこちないまま。これまでとは違う動き方をするのだから疲労も多い。
実際、大会前に30km走、20km走を行ってみたが、42kmの間サブ3ペースを保つのは難しい状況だった。
去年も、ピッチ走法に移行しようとしていた時期で、カラダがスピードにまるでついていかず、3:07というセカンドワースト記録になるという、イヤーな思い出がよみがえります。

■ 大会当日
好材料もないまま当日を迎え、どんよりしながら〇井くんのクルマに乗せてもらい、会場に向かいます。
同乗したサブエガ〇松くんはシーズン初めだから2:52くらいという謙虚で現実的な目標タイムを設定していました。(実際に2:51台)
真面目で性格もいい〇松くんにはマラソンの神が味方に付いているようです。

■ スタート前
会場からは少し遠い駐車場にクルマを止め、島田駅までシャトルバス。そこから荷物預け場に徒歩で移動します。
そこそこ歩いて向かったのですが、荷物預け場がなぜか狭い場所に変更されていました(昨年は河川敷で広い場所だった)。
なので、荷物預け場は大渋滞。スタート時間に間に合うかハラハラしましたが、どうにか大丈夫。
間に合わなかった人もいたんじゃないかな?なぜ、あんな動線の悪い場所に変更したんだろう?
〇井くん、〇松くん、とスタート場所へ。同じAブロックにはヒデさんもいたのでスタートまでなんやかんや話しながらスタートを待ちます。

■ スタート~前半
最初の入りは4:35(だったかな)。うーん、遅い。でも、まだ人が多いから仕方がないか。
2k、4:18。うーん、遅い。まぁ、まだカラダが温まっていないから‥。
3k、4:20。‥やばいなぁ。
コースが河川敷に入り、ようやくペースが安定。5、6kmを過ぎたくらいでサブ3のペーサーとそれに続く大集団に抜かれます。まぁまぁまぁ、仕方がねぇ。オレはそんなところでは勝負していないのさ(もっと遅い)。
と、自分に言い訳をしながら、それでもその集団からつかず離れずの位置で走ることになります。
10kmくらい走ると、見慣れた後ろ姿を発見。〇井くんでした。

こんな序盤で会うことのない人、てか普段なら見えないくらい前で走っている人。
すれ違い時に声を掛けましたが、調子が悪そう。今日、彼のもとにマラソンの神はやってこなかったようです。別に普段の行いが悪いと言っているわけではありません。

なんとなく苦しさを感じながらも、前半は下りのためサブ3集団に程よい間隔でついていっています。

少しばかり向かい風だったので、風よけに使わせてもらったりしていました。
前半が向かい風ならば、後半は追い風のはず。これはいい兆候だ♪

とにかくフォームを意識し、ピッチ数を落とさないように進みます。

■ 後半~ゴール
折り返し地点を過ぎ、いよいよこの大会の核心部、「疲れた上に地味に上りパート」の始まりです。
昨年はこのあたりから失速が始まり、途方に暮れました。
今回は、少し息は上がるけれど、何とかサブ3ペース。
ほんのり希望の光が見えてきた、んがっ、腿が筋肉痛。
少し脚を上げるフォームに変えた影響だと思われる。

距離も20km過ぎてきて、段々と失速の始まったランナーが落ちてきます。
自分はといえば、30km手前まで来てもペースは落ちません。苦しさはあるけれど、脚が止まる感覚はない。
これはいけるんじゃないの?と、ちょっとだけ浮つきます。

しかし、何故か前半アウェーな向かい風だったのが、ここにきて風向きを変えてくるという背信行為。
やってくれたなー!上り基調で向かい風はキツイっ!!
誰かに風よけになってもらいたいところですが、前方に見えるランナーさんたちは失速真っ最中の方々ばかりで、引っ張ってもらうことができず。

もともと、今回はタイムを期待していない、という刷り込み事前予測も相まってペースが落ちます。
キロ4:25前後くらい。
そこから立て直せず、サブ3を目指す集団はみるみると消えていきました。

ここからは、おのれの世界に引きこもり、ひたすら前進します。
幸いにも、ペースはこれ以上落ちることはなく、ボク以上にペースダウンしているランナーさんを抜かす、という展開で、どうにかモチベーションも維持できていました。

37kmすぎで再び折り返し、下り基調のコースとなります。
気持ち的にも楽になり、うれしいことにペースも4:15くらいまで持ち直す。
いつもみたいにグダグダな展開にならず、ゼーハーしながらも心はちょっとハッピーなオレ。
このまま、4:00くらいまで上がったら格好良かったけれど、いくら頑張ってもこれ以上は上がらず。

脚が攣りそうになりながらも、何とかこらえてゴール。3:00:41
30km過ぎの失速を根性で抑えていればサブ3だったんだけとなぁ‥。

まぁ、でも根性らしい根性は持ち合わせてないからなー。
それよりも、このフォームはイケそうな予感♪もうちょっとカラダになじませて、次回のフルマラソンでがんばっちゃう。

ランニングフォームについて

フォームについては、あまり深く考えたことはありませんでした。
走り続けていれば自ずと最も合理的なフォームに行きつくんじゃないかな、って思うタイプです。
というか、川の流れに身を任せたいタイプです。

しかし、イチローは年を重ね、カラダの状態が変化していくに従い、バッティングフォームを変えていったという話を聞いたことがあります。
超一流がそういう行いをしているのに、何流だか分からない自分が何もしないのは、そりゃマズイ。
1年ほど前にピッチ走法で好記録を出す同年代の方の本を読み、ピッチ走法に取り組んでみました。
今のところめぼしい効果はなし。むしろ近頃、股関節が痛い。

そんな折、普段サプリを購入している「Holos」の小谷さんがランニングフォームを変えた、という動画を見ました。
自分自身、今年になって走る距離を伸ばし、何となしにランニングに対する意識が変わってきたこともあり、ちょっとフォームを見直してみようかなぁ、いつもみたいにスゴイ人に影響されて盲目的に変えるんじゃなくて、それなりに自分らしく‥、と思ったわけです。

そうは言っても、とりあえずは小谷さんの動画を見てマネをすることにしました。結局のところ影響されているのだけれど‥。
さらに、たまたま立ち寄った書店で、みやすのんきさんの「フォームの基本」という本を手に取り立ち読みしたところ、分かりやすい上に、小谷さんの動画ともつながるところがあったため、これを購入。
自分なりに動画&書籍のフォームに近づけるよう頑張っているところです。

※補足
 小谷さん:ランニングに特化したサプリ開発&販売を行っている方。24時間走の元日本代表。栄養補給や水分補給の知識などはこの方のブログ等から学ぶことが多いです。サプリも買っています。
 みやすのんきさん:漫画家さん。50歳を過ぎてランニングをはじめ、サブスリーを達成したスゴイ人。

「フォームの基本」はフォームのポイントを60個に分けて解説してあります。実業団ランナーの写真を豊富に使い平易に解説してくれてあります。これまでちゃんとフォームのことを考えたことがなかったので「おーっ」と感じ入ることばかり。
脚の回転、シザース、接地位置、骨盤(大転子)と腕ふり、などが大事なんだよ。
一部、歩く方法も載っていて、歩く速度では登下校中の女子学生に負ける実力の自分としてはこれもうれしい。

先日のシカゴマラソンの世界記録やMGCを見ながらイメトレしています(川内優輝、男前だった♪)。あんなに格好よく走れたらいーな。

まだ始めたばかりで、格好良いはまだ先の話。劇的な効果より先に慣れない動きで疲労感が増した変化の方が大きい。
今月下旬には「島田大井川マラソン」があるけれど、大丈夫だろうか?
思うに、昨年もピッチ走法ホヤホヤで全くスピードに乗れず撃沈してたっけ。
今年ダメだったら、これを言い訳にしときます。

信越五岳トレイルランニングレース2023 ~ナゾDNF②

◆ アパリゾート上越妙高(52km)まで
補給をして走り出す。しばらく走るも調子が上向く気配はない。上りが苦しい、足上がらない、いつもだけど。それにしてもひどい。
あれこれ原因を考えてみる。
・ 水分不足:思い当たるかも‥
・ エネルギー不足:ないこともない
・ 疲労抜きの失敗:問題ない気がするが確証はない
・ オーバーペース:そんなつもりはなかったが知らず知らず?
・ ナゾの病気に罹患?
どれも少しずつ関係があるのかもしれない。がっ!
「こんな序盤で、こんなにペースが落ちるか?」である。
そりゃ、無補給、疲労しまくり、カラダに無理強い、みたいな遭難しかかった探検隊状態だったらさもありなんだが、そんなこともなく‥。

いろいろ考えるが結局行きつくところは「でも、こんな序盤で!?」
モヤモヤしながら走っているうちに、平坦&下り坂でもスピードが落ちてきた。まずいな‥。

何となく、もうじきエイドかなー?と思っていたところへ、街灯の明かりが見えた。
少し多めに摂取していたボトルの水を、ここでグイっと飲み干して、エイドでの補給に備える。
コースわきのスタッフさんが、「エイドまであと7.7kmでーす」と伝えてくれた。
「えっ!?7.7km!?メチャ残っているじゃん!?オレ、水ほとんど飲んじゃったじゃん!?」

というわけで、ここからさらに苦しくなります。
この後満足に水分補給できない。脱水進む。おまけに眠気が来る。上り苦しい、平坦も下りも苦しい。
思いっきりペースダウンして、ようやくアパに到着。

◆ アパリゾート上越妙高にて
とにかく、当初の予定は無理と判断し、完走を目指すことにする。
まず、眠いから寝る。寝たら、多少復活するかもしれないし。
ということで、アパの仮眠所で1時間ほど横になる。
しかし、ここの仮眠所には空調がなく、まぁ暑い!
おまけにカラダが汗だくで不快指数がヤバめ。
取り敢えず1時間ほど横になり、復活したんだかどうだか分からないまま出発する。

 

◆ 国立妙高青少年自然の家(69km)まで
最初の2~3kmは比較的カラダが動き、復活を予感させる♪
しかし、ラッキー&ハッピーなど、そこらへんに転がっているわけもなく、すぐに元の状態に‥。
この頃、トイレに行きたくなる。「確か、川沿いのコースに出る手前に公衆トイレがあったなー。間に合うといいけどなー。でもこのペースだと間に合わないかも?」などと考えていたところ、思った以上に早く到着した。
この瞬間が今回のラッキー&ハッピーだった。
その後、ほぼ平坦な川沿いのコースを走る。しばらくは激スローペースながらも走っていたが、ついに辛抱たまらず歩き始める。
歩きながら、次のエイドでDNFすることを決める。もう進むことはできなさそう。現に歩き進むのもたいへん。
本当ならアパで止めてもおかしくなかった。
この後は休みながら歩き続けた。歩くと長いなー。
然の家に到着してDNFを申告。やっちまったな。

 

◆ その後
1時間半ほど回収バスを待ち、ゴール地点へ運ばれる。その後5時間近く!?斑尾高原行きのバスを待ち、やっとのことで家路につくことが出来ました。

◆ 所感
DNFした時、いつもなら「もうちょっと出来たんじゃないか?」とか後悔の念とかで悶々とするのだが、今回はほとんどなし。あのまま進んだら絶対に行き倒れていたと思う。
それにこの大会に出るまで出来るだけのことはやった。やってきた内容については薄い気もするが、時間だけはこれ以上ないくらい、かけたつもり。
原因がハッキリしないのは、自らを知らない未熟さ故なので、まぁ‥次がんばろう。

信越五岳トレイルランニングレース2023 ~ナゾDNF①

信越五岳トレイルランニングレース100マイル」に参加しました。
結果はDNF。自然の家69kmくらいで早々に脱落してしました。
いや、むしろよく69kmまで行けたなぁ、くらいの出来です。
現に清々しくリタイア申請しましたもの。
そして、DNFの際によくある、「自分のクルマに帰るまでメチャ時間かかる。これなら走っていた方がマシだったんじゃないの(走れないけど)」的な状況にも陥り、大変でした。

◆ 当大会に望むにあたり
月間走行距離を増やして約半年。7月なんて実業団か?くらい走ってやりました。ほぼJOGだけど。
その成果か、イメージと近い走り方が出来て、「かもがわ100マイル一位♪(20人弱のうち)」「彩湖8時間耐久年代別一位♪」と良い結果も出ていたりしました。

過去の「信越五岳トレイルランニングレース」は嘔吐➜嘔吐➜下痢と、いずれも完走しながらもまともに走ることの出来たケースはなく、「今度は大丈夫だろ~」という自信というか確信というかがあったんですよね~。

◆ 展望
昨年は中々の暑さで、完走率低め。今年も暑いことが予想される。
しかし、「かもがわ」「彩湖8耐」と一般人が運動していい基準を超える環境で走り切ったボクとしては、むしろ歓迎。年齢やら本来の実力やらがうやむやになるサバイバルゲームになるかもしれないし。
そうは言っても、普通の人なので、水分、塩分、エネルギーは怠りなく摂取し、永久外燃機関を目指す所存です。
目標は26時間切り。
・ 水分にGU Enegy、経口補水パウダーを使用
・ 塩分は塩タブレット
・ エネルギーはエイドの固形物を中心に、GUワッフル、GUリキッドエナジーを併用

◆ レース前
大会会場までの行程時間を間違えて、受付1時間半前に到着してしまう。
その代わり、早目に受付を済ますことが出来たから、まぁいいか。
斑尾高原ホテル前の駐車場に止めて支度をしたのち、時間まで待ちます。風が程よく吹いていて過ごしやすかった。
スタートラインの最前列に前回入賞者の〇方くんと〇内くん(どっちも分かるか)がいたのでちょっぴりお話しして、スタートを待ちます。

◆ スタート
相変わらず、この大会のスタートは派手。過剰にメモリアルな花火と、出征すんのか?的な見送りを受けます。まぁ、ある意味出征なんですが。

◆ バンフ(19km)まで
いつも通りに鼻呼吸でペースを図り、無理のない程度で走ります。
特にいいも悪いもないけれど、汗がスゴイ。それほど暑くはないが湿度が高い。
水分を多めに取らないとなぁ、と思いつつ、走り続けられるパートだったので給水するタイミングが限られる。
結果的にこの区間で摂取すべき水分の50~60%くらいしか飲まなかった。
今思えばこれが一番の原因だったと思う。

◆ 赤池(33km)まで
ここも走れる区間。ところどころぬかるみがあり、足を取られる個所もあるけれど、まぁ概ね順調に走ります。
相変わらず、ウェアは汗でビチャビチャ。スゲー汗かく。体調変わった?(今さら)更年期かな?
30km近くまで順調に走っていたが、このあたりの緩やかな登りで疲れを感じ始める。
ペースが速い感覚もなく、この区間に関しては補給も適切にとっているつもり。
でも疲れている。なんで?
大事を取ってペースをおとす。しばらくすれば、いつも通りの状態に戻るはず。

畑薙100マイル② ~簡単な100マイルはない

◆ 復路
 このまま来た道を帰ります。
 帰り道だし、一応下り基調だし、ということで心も少しだけ軽くなる。
 井川ダム辺りで夜明けを迎える。
 いつものことだけど、補給食については軽く見積もっていた。暑さでジュースをたくさん飲むからそれでカロリーは足りるかな、と思っていたけれど思った通りにはいかず、〇っちーにいくらか恵んでもらう羽目になる。

 〇っちー、ありがとう。ごめんなさいね。さすが100マイルの女王です。よっ、太っ腹!(文字通りというわけじゃなく、”度量”が、という意味ですよ。念のため)

 富士見峠を越えると、もう大きな登りはなく、ホッとする。ただ、陽が高くなるにつれ暑くなってきた。
 これからさらに暑くなるということを考えだすと、精神衛生上悪いので、思考をシャットアウトし黙々と進む。
 とにかく玉川の集落までたどり着いてしまえば、ゴールを意識できるから、そこまで頑張った。
 しかし、〇っちーは暑さと疲労でかなり参っていたため、個々にゴールを目指すことにする。
 暑さは増すばかりだけれど、とりあえず約10km先のコンビニまでがんばる。
 ここでコンビニまでガマン!とか余計なことを考えなければ順調に走っていられたのだけれど‥。
 このコンビニまでが予想以上に遠く、大きな期待(アイスを食べる、とか)のためにあえて飲み物を控えてたカラダと予想以上の距離に対する精神的・肉体的疲労が一気に押し寄せ、急激に気分が悪くなる。
 何とかコンビニに到着し補給をするも全然回復せず。
 歩いたり走ったりを繰り返しながら進んだけれど、気分は悪いままなので、次のコンビニのイートインコーナーで1時間近くのロングピットイン。
 アイスと空調で何とかカラダを冷やし、落ち着いたところで外に出る。
 でも戦闘力はゼロのまま。
 こうなると、お定まりのコース。

 「水は低きに流れ、人は易きに流れる」
 孟子はいーこと言うなー。もはや止め時を考える自分。
 相変わらず走ったり歩いたり(というかほぼ歩いたり)、しているが暑さはどんどんひどくなる。
 ゴールは大浜海岸ということになっているが、問題は大浜海岸にたどり着いても、そこから自力で自宅に帰らないとならない。大浜海岸から自宅までは約5~6km。今の状態では絶対に帰れない。
 帰れないどころか、今もすでに倒れそう。
 普段仕事でも熱中症が身近にある環境なので、熱中症に気を付けよう、と言っている立場上、自分が熱中症で倒れたらシャレにならない。
 幸い?スタート地点まで5km走っているから、それでつじつまは合うっ!と勝手に判断し、静岡駅でゴールとすることにした。
 それでも170kmくらい走っているから、これはこれで完走ってことで。エヘヘ。
 〇っちーにごめんなさいメールをして、問答無用の汗臭さのまま電車に乗り家路についたのでした。

 ※〇っちーはその後、大浜海岸にたどり着いたのこと。さすがです。うらやましくないけど。

畑薙100マイル① ~簡単な100マイルはない

 2週間ほど前になりますが、〇っちーからのお誘いで「畑薙100マイル」を行いました。
 ダム好きか地元民以外で知っている人は少ないと思われる「畑薙ダム」
 山登りする人はちょっと知っている「畑薙ダム」
 TJAR好きならほぼ知っている「畑薙ダム」

 TJAR:トランスジャパンアルプスレースで、多くの山々を上り下りしてきて疲労困憊の挙句、ダメ押しで80kmのロードを走らされる起点となる場所です。
 畑薙ダムからゴールとなる大浜海岸まで80kmというのはボクも知っていました。
 「あー、あそこまで行って、往復すれば100マイルじゃん」と思ったこともあります。
 でも、こんな暑い時期に走る必要ないんじゃね?とも思います。

 しかしながら、〇っちーのTJARリスペクト企画ということで、あえてこの時期に、とのこと。

◆ スタート
 スタート時間は午後の2時。静岡駅前スタートにしたので5kmほど走って静岡駅に向かう。
 ※ 実はこの5kmが後々大事になる
 想像通り、ものすごい暑さ。「屋外での運動は極力控えましょう」レベルです。
 まぁ、やるとなったら愚痴っても仕方がない。コンビニで凍ったペットボトルを購入し、冷たい飲み物で体を潤しながら進む。
 でもスタートから7kmくらい進むと早くもコンビニがなくなる。
 畑薙ダムまでの約73km、往復だと146kmを自動販売機のみでしのぐしかない。
 知っていたけど、改めて考えると絶望的だな。

◆ 往路
 登り基調のロードをひたすら進む。
 集落がまばらになってくるに従い、日も陰り始めて、何となく涼しくなってくる。
 それでも暑いけど。
 自動販売機の位置はおおよそ把握している。大体5km~15km間隔かな。
 問題は横沢観光トイレから井川ダムまでの約30kmの間、自動販売機がないということ。
 しかも富士見峠を越えなければならない。
 あと井川オートキャンプ場から畑薙ダムの往復30kmにも自販機なし。さらに人気もなし。
 横沢観光トイレで多めにジュースを買い込み、富士見峠に向けて走る。
 暗くなってきた長い長い登りをひたすら上る。疲れてきて、会話も無くなってきた。
 ついでにおなかの調子も悪い。前日のランニング時におなかの調子が悪かったのが継続中だったみたい。
 どうにかこうにか富士見峠に到着。下り始めて2kmほど進むと、峠の茶屋的なお店があり、自動販売機が設置されていた。これはうれしい未確認情報。同じ企画をする方にとっては朗報に違いない。
 自動販売機がある、という些細なことで、真っ暗な山道で興奮する二人。
 幸せって何気ないところにあるんですね。

 富士見峠を下りて井川ダム&駅に到着。自分の中では、ここまでくると畑薙ダムまでもうちょっと、と感じる。
 実際には井川ダム&駅を過ぎて井川の集落に入るのだが、井川の集落は思った以上に長く、オートキャンプ場から畑薙ダムはさらに長い。相変わらずおなかの調子は悪いし、暗いし、気が滅入る。
 気温が下がり涼しくなってきたのだけが救い。

 100マイルを走っているというよりも、次の自販機とトイレにたどり着くために走っているという感じ。

 それでもどうにかこうにか畑薙ダムに到着。片道約12時間。

8時間耐久レースin戸田・彩湖 2023 ~ホントに耐久③

■ 終盤
5時間くらい経過して、ちょっとペース維持が怪しくなってきた。
キロ10秒くらい遅れるラップがチラホラと見受けられる。
小エイド前後の緩い坂道は想定内だが、これまでフラットと思っていた箇所の勾配が気になるようになってきた。ここら辺で、ガチ勢の一人に周回遅れにされる。
そろそろカフェイン投入を考え始めるが、エイド毎に飲むのを忘れて、6時間経過後に摂取。
カフェイン効果はすぐに現れるもペースは変わらず。エイド滞在時間も20~30秒ほど伸びたかも。

ひどく苦しくはないのだけれど、ペースが上がらない。ここら辺が、今後の課題だよな~。

でも、ずんずんペースが落ちているわけでもなく、いったん抜かされたガチ勢の方を抜き返す。
結局のところ、自分が知る限りでは周回遅れにされたのは師匠のみ。
エイドでのことは分からないが、中盤以降抜かされたのは、師匠とガチ勢の1人だけ。
前に他のランナーさんがいたとしても、同じ周回数内にいるはず。そして、8時間も付かず離れずの人なんてそんなに大勢いるはずがない。ひょっとして、年代別入賞あるかも♪

■ ラスト1周
年代別入賞の可能性を考えてウハウハしても、さすがに疲れてペースは変わらず‥。
大エイドに到着したところで、残り35分。
もう一周なら8時間内に間に合いそうなので、頑張ることにする。
時刻も17時近くになり、さすがに気温も下がってきた。
他のランナーさんも最後ということで、走っている人が多い。
最後だから、と自分を鼓舞してようやくゴール。

 

■ ゴール後
手元の時計では89kmくらい走っていた。
なので、目標としていた90kmにはほぼ到達。
周回数は数えていなかったけれどゴール時のアナウンスでは18周だった。

記録賞をもらい、エイドに行ってジュースがぶ飲み。1リットルくらい飲んだかも。
ここで、師匠がいらっしゃったので、「本読みました。すごく刺激になりました~」と、いちファンとしてご挨拶。どうやら師匠は途中で暑さにやられて長期休憩をしていたとのこと。
こんなすごい人でも、そーゆーことがあるんだなぁ。

しばらく休んで落ち着いた後、途中経過を貼り出してある掲示板を見に行く。
7時間経過時の順位が掲載されていたのだが、よくよく見てみると、オレ総合3位じゃん!!
残り一時間で、誰かに抜かれた記憶がないから、これはひょっとして~っ。

ワクワクしながら結果報告を待っていると、アナウンスが。
「45歳~54歳の部第一位、〇〇さん(ボク)」
わー!やったやった。

その後、年代別で表彰されました。表彰台に上るなんて、もう死ぬまでないかも。
あいにく総合の表彰はありませんでしたが、他の年代別表彰の記録を聞いていると、18周回をしたのは上位3名だけでした。(上位の2人は20分以上余しての18周だったので完敗でしたが)
賞品は地元のお菓子と地ビール。これもうれしい♪

暑い以外は、エイドは充実しているし、スタッフの方も良くしてくれたし、あんな暑い中の誘導も大変だったと思うし、いい大会でした。
来年、もし出たら、年代別は55歳以上。同じカテゴリーに師匠がいるので一位はもう無理。他のガチ勢の方々もいるし、こんな棚ボタ的な結果はもうないでしょう。
だから、今回は喜んじゃう。