静岡マラソン~現実逃避編

静岡マラソンに参加しました。
「不利な土俵では戦わない、というか行かない」という基本的行動指針のもと、フルマラソンには出ないつもりでいた。
「純粋に走るのが好きならレースの種類とか結果なんてカンケーないじゃん」とも思わないでもないが、すべてにおいて達観などしているはずもない。
ボクは凡庸な人なのだ。
おまけにナイーブなので、イメージ通りに事が運ばないと、ちょっと精神的ダメージを負う。
テレビゲームをやっている途中で、上手くいかないとすぐリセットボタンを押すタイプ。
そして、たちの悪いことに、イメージそのものが実力以上だったりする。
そもそも自分が頑張ればいいだけの話なのだけれど‥。

別に有利な環境かなんてどのカテゴリーにもないのだが、好き嫌いということでいえば100マイルレースが好きなので、他カテゴリーに比べたら、まぁ‥イケるか?ぐらいの感じ。

でも、半年ほど前に、何を考えたか「静岡マラソン」にエントリーしてしまった。
ちなみに参加理由は、一言でいえば“なんとなく”だ。何となくの中身は‥。
・ 体重を1kg落とすと、フルマラソンのタイムは約3分短縮することが出来る説=3kg落とせば余裕でサブ3じゃん、に乗っかった
・ 他の要素を顧みず、当説に依存しまくったフワッとした楽観的イメージ(こういうの多いんだよね)

◆そして1ヶ月前
・ まぁ、痩せた(1.5kgくらい)
・ スピード持久力がなくなった(怠慢ゆえ)
・ 4:30台で推移する30K走を前に愕然‥
・ 気分を変えてトレイルを走っていたら、とがった枝が足裏に刺さり、負傷。その後10日間ほど走れない日が続く‥

30K走でイメージが崩壊し、足裏の負傷で走れなくなり、「静岡マラソン」はファンランが確定しました。
自分のうちなる声は“敵前逃亡~”だの“現実から目をそらすな~”だの発していますが、まぁそうでしょう。認めます。

◆その代わり(代わりなんてないけど)
・ 当日まで一切のピーキングなし。
・ レース中はおでん、パン、安倍川もち、イチゴ、モツカレーを食べる(結局モツカレーはなかった)
・ 糖質制限効果を生かし?ジェルは摂らない
という作戦で臨みます

◆当日
おそらく最後になるであろうSゼッケン(一番速いグループ♪)を身につけスタート。
キロ5:00くらいで走るつもりでいたら、最初の1Kが4:30。
さして苦しくないので、そのままのペースで進む。
A・Bゼッケンに抜かれまくる。そのうちSゼッケンの姿は見えなくなったので、少なくとも序盤はボクが一番遅いSゼッケンだったかもしれない。
エイドではスポーツドリンク。上記の食べ物はなるべく口にする。
このペースだとエイドの食べ物に手を出す人はあまりいなくて、ある意味食べ放題(どれもひとつづつにしましたが。30Kすぎからおなかが痛くなった。)
ペースは変わらず4:30台を刻み続け、最後は少し疲れたけれど3:14でゴール。
途中でペースが落ちてしまうかな?とも考えたけれど、意外とペースは落ちず、ゴール後のダメージもほとんどなかった。
翌日はゴール後のエンドレス打上げのせいで、走ることが出来なかったが、翌々日からはジョギングできるようになった。

◆今後
最近、レース1ヶ月前の30K走で自分のスピード持久力のなさを痛感し、久しくやっていなかったポイント練習を取り入れたりしている。
それらが上手く自分の中に取り込めることがあったら、またフルマラソンでようかな?と早くもほぼ妄想に近いイメージを膨らませる自分だった。

端っこにちょこっと写ってます