赤穂ウルトラマラソン② ~前半戦:知ってか知らずか~

◆ コースについて
「赤穂海浜公園」内を周回する。周回と言っても素直にグルグルする周回ではなく、2回ほど折り返しを挟み、厳密には完全な円を描くようなコースではない。折り返しで前後のランナーの位置や表情を見たりすることが出来るので、駆け引きが出来る人には面白いコースなのかもしれない。
1周5キロを20周

一応、電子チップによりタイムは計測されているが、自分自身が周回数を把握するためにゼッケンの左端5cm程度が20分割されていて、1周毎にその切れ端をちぎって周回数を確認するというアナログ式。

◆ スタート前
ホテルから歩いて10分ほどのレース会場に向かう。
午前4時頃の割に気温が高い。半袖でも寒さを感じない。日が高くなって来たら気温が上がりそうな予感。
受付を済ませて、参加賞を受け取る。この大会は周回ゆえに自分のエイドを持つことが出来る。
コースわきの長机にそれぞれが用意した補給食や飲み物などを置いておく。
ボクはジェルを用意してあったので、ジェルを5個ほど置いただけだったけれど、この状況に慣れた人はクーラーボックスを置いていた。暑くなったら冷たい飲み物や食べ物を摂ろうということらしい。
ゼッケンNoを見ていると2桁の人しか見ない。すると、参加者は100名ほど?

※ レース後にエントリーリストを見たらほぼ100余名ほどだった。
コロナ禍ということや、マイナーレース特有の雰囲気もあり、緊迫感もなくユルッとスタート。

◆ スタート後しばらく
出だしはキロ4:50台。速いな‥。事前の想定ではキロ5:05~5:10、もう少し遅くてもいいくらい、と考えていたのだけれど。
しばらく想定タイムに戻そうと悪戦苦闘するも、すぐに4:50台に戻ってしまう。
事前のタイム走でも70キロくらいでヘトヘトだったし、いくらレース特有の高揚感があっても今の自分ではこのペースを維持できないと思う。

しかし、最近の状況の変化による気持ちのゆらぎというか捨て鉢な心情と言うか、ともかく「まぁ、苦しくなったらそれでもいいか」という思考になり、結局そのまま行くことにした。

◆ 50キロまで
折り返し地点で序盤の順位を確認すると10番くらい?いかにも速そうなタンクトップ・切れきれランパンのランナーが数名、「神宮外苑24時間」の時に見かけた人2名、後は地味に見えて若いし速そうな人数名、といったところ。みんな強そうで、途中で落ちてくるとは思えない。

基本、キロ4:50台で淡々と走る。暑くなりそうなので水分の補給は多めに。
40キロ過ぎで疲れを感じ始めてきた。この前のタイム走より感じ方が早いような‥。いやいや気のせいだよ~。多分‥‥。
しかし50キロに達した時には、はっきり疲れていた。まだペースは保っているけれど。
やっぱりこうなったか、まぁ分かっていたことだけれど。

◆ 前後の状況
おそらく「一見ガチランナー」さん達は7時間台くらいで完走するだろうから、40キロくらいで周回遅れにされるはず。実際、折り返し地点で自分の後ろに迫ってくるのが確認できるため、「いつ来る?」と身構えていたが、いつまで待っても抜かされない。
そのうち姿が見えなくなってしまったり、歩いていたりする人数名。
やはりウルトラマラソンはそう簡単にはいかないんだな~。と言う自分も結構ピンチ。