月例100マイル~グランピングin河口湖②

夜になり、雨もひと段落着いたようで、月や星を見ることが出来る。
ただし、湿度は高くて蒸し暑い。そのうち、またもや雲が厚くなって、雨が降ったりやんだり。

超長距離を走ったことがある人ならばわかるだろうけれど、とても長い時間走っていると、時として思わぬトラブルに見舞われることがある。シューズが合わなくなって足が痛くなるとか、マメが出来るとか、ウェアが擦れるだとか、食べ物が合わないだとかetc‥。
フルマラソン程度の距離だったら何でもないことが、思わぬ事態に発展する、というのはよくあること。
せっかく、毎月100マイルを走っているのだから、特殊な環境下で生じる問題を、どのように解決するか考えるというのは、とても良い機会。
そういうことで、ボクは毎月何となく課題を決めて、いろいろ試すことにしている。
今回は疲労は、気の持ちようによってどの程度緩和されるか?」
何で読んだかは忘れてしまったが、“疲れた“、”もう走れない“などというココロの声は肉体的限界以前におとずれる注意喚起のようなものらしい。
人間(というか生物全般)は、「死なないこと」が大事で、ココロは、肉体がのっぴきならない事態に陥る前に、「もうやめといたら?死んじゃうよ」という信号を発する。
裏を返せば、その時点では、実は肉体的限界ではなくて、まだまだ走れるということ。

また、人は物事の捉え方で、疲労をどのようにも解釈できるらしい。
コップに半分残ったウイスキーを見て、「まだ半分ある↑」、「もう半分しかない↓」というやつだ。
100マイルという超長距離はメンタルの有り様が大きく影響するのだから、こうした捉え方の違いは大きな差となって表れる、と思う。

では、どのようにしたらよいか?
まぁ、早い話、走っている最中に起こるあらゆる事象を「ラッキー♪」「ついてる♪」「やった~♪」などと肯定的に捉えるように努めた。
「雨がやんでいる。ついてる」
「雨が降ってきた。涼しくて気持ちいい。ラッキー」
「下り坂だ。楽ちんで得した」
「上り坂だ。よい練習になって得した」
といった具合。

現在起こっている事象を肯定的に捉えられるのはもちろん、現在の状況しか考えられないから、「やっと半分だ~」とか「まだ50キロもあるのか~」とか、過去や未来のことに煩わされずに済む。
もう終わったこととか、まだわからない未来のことを考えても仕方がない。現在に集中するというのは,
とても大事なことなのだ。
(何か、色々な行動心理学の本に書いてあった、と思った)

そんなこんなで、個人的には特に問題なく夜が明けた。