ファスティング(断食)をやってみた② ~本番中~

◆ 準備期
1週間前からカフェインを抜くためコーヒー、お茶の類を飲まないこと。さらにパンやうどんなどの小麦粉系の炭水化物、甘いモノなどは控えること。
2日前から肉や魚などの動物性たんぱく質を控えること。
などが、準備期に必要。

以上は「酵素ドリンク」を購入した際、ファスティングに関する冊子に書いてあった。
回復期よりも準備期の方がむしろ大事だ、とも‥。

・ カフェインはとらなかったが、うっかり2日前にコーヒーを飲む
・ うっかり、パンを2回、ラーメン1回食べる。
・ うっかり、控えつつも甘いものを食べる。
・ うっかり2日前にお酒飲む。

さすが、MR.グダグダ。不安を抱えつつ本番に挑む。

◆1日目
前日までは普通に食べていたので、空腹感はない。酵素ジュースはぶどうジュースのような味でまぁ美味しい。
少し頭痛がするけれど、これはカフェインの離脱症状低血糖によるものらしい。うっかり飲んだコーヒーのせいかも。低血糖が原因なら控えつつも食べた甘いものかも。なんにせよ自業自得。

ヒマラヤ岩塩も少しなめてみた。温泉卵のような味がする。要するに少し硫黄臭がする微妙なニオイだけど、酵素ジュースしか飲んでいないので、アクセントとしてはいいかも。

◆2日目
今日は雨だったのでランはお休み。
空腹感はないけれど、「食べていない」という事実が頻繁に頭に浮かぶ。これは”食欲”であって、飢餓感からくるものではないらしい。だけど口寂しくて、敢えて元気を出す気がない。それと食事の時間がなくなったから、一日が長く感じる。テレビやスマホを見ると食べ物や飲食店の映像が出てきて気持ちが揺れるので見ない。

◆3日目
今朝のランニングは走り始めから低血糖の兆候がある。
四肢に力が入らない。血液が頭の方に登り同時にカラダがヒヤリとする感覚。
これが本当に低血糖なのか、食べていないことによる心理的な感覚なのかはイマイチわからない。
強度は下げたけれど、いつも通りの距離は走れたので、心理的な面もあったのだろう。
だけど、その後もしばらく低血糖っぽい症状が続いた。午前中はつらかったなぁ。
我ながらハツラツしていなくて、だけど見ようによっては心穏やかで達観したお坊さんか、解脱したお釈迦さまみたいに見えないこともなさそう。

◆4日目
今朝は大雨のため朝ランは休み。
相変わらず手足に力が入らないけれど、気持ちは昨日よりずっと落ち着いている。
この状態に慣れたということなのだろう。
空腹感はないし、お菓子の袋や料理の映像を見てもあまり心を動かされない。
オレ、ついに仙人になれるんじゃないか?
酵素ジュースと塩だけで通常生活を営むことが出来るのだから、普段どれだけ食欲におぼれ食生活を乱していたかと思うと、考えさせられる部分はあるな。
ああ、スナック菓子、芋けんぴ(最近なぜかマイブーム)、タイ焼き、カレー、みんなサヨウナラ。

かと言って、この生活がメチャクチャ楽しいかと言うとそうでもなく、「食で人生に潤いを与える」的なキャッチコピーが世間に散見されるが、たしかに潤いが無い。もっとも、食に潤いを求めなければいいのであって、むしろ食に潤いを求めていた今までこそ改めるべきなのだ。

しかし、実を言うと今回のファスティング中に初めて食べ物の夢を見てしまった‥エヘヘ。

◆ 5日目(最終日)
寝覚めは快調。心も平穏。いいんじゃないかなぁ~。
相変わらず力は入らないけれど、精神的に安定している感覚がある。
オナカは全然減っていない。今日で最終日だけれど、まだまだ続けられそう。
むしろ、ここで終わるのが惜しいと思えるくらい。
これって100マイルに通じる部分かもしれない。
走り始めてから100キロくらいまでは全然終わりが見えなくて、気持ちも萎えるし、すでに疲れ切ってうんざりしているし。でも140キロくらい走って「あと、20キロ」くらいになると、気持ちが楽になって、何となしに終わるのが惜しくなる感覚。

普段から甘いモノを控えようとしたり、食事制限なんかをしようとしても、持ち前の意志の弱さであきらめてしまうのだけれど、今回のように「食べないっ」と1か0かのような割り切り方の方が自分には合っているみたい。

もう2日くらい延ばして、1週間にしようかな、とも思ったけれど、家族にも5日と事前申告していて、今後の献立スケジュールもあるだろうから。終了。
やる前は「5日って長い‥」と思っていたし、3日目くらいまでは実際に長いと思っていたけれど、終わってみればあっという間。